本研究室の山本鷹之さんが共著の論文がオンラインで公開されました。

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Kuramitsu K, Yamamoto T, Yokoi T (2019) First record of the invasive woodwasp, Urocerus albicornis (Hymenoptera: Siricidae), from a local forest in Japan.      Journal of Applied Entomology Doi:10.1111/jen.12710
Link → https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jen.12710

アメリカヒゲジロキバチは米国原産で、すでにヨーロッパ西部に移入、一部定着が確認されている種です。今回そのアメリカヒゲジロキバチが長野県の森林で発見されました。輸入された材以外で確認されたのは、日本およびアジアで初めての記録となりました。

日本在来種であるヒゲジロキバチによく似てますが触角の配色で容易に識別が可能です。在来生態系への影響も懸念されますが、まずは慎重に定着の有無、定着範囲の把握を行う必要があります。一時的な発生で終わればそれで良しですし、定着すれば共生菌、在来天敵寄生蜂を絡めたいくつかの興味深い研究の材料になると見立てています。