2023年10月12日、長野県飯田高等学校1学年理数科40名の生徒が実験所を訪れ、町田龍一郎客員研究員、藤田麻里特任助教の下、一日の理数科研修を行いました。第一部は、植生遷移や遺存種がテーマで、実際にフィールドに出て植生遷移の段階に沿って散策、そしてカラフトイバラ、ツキヌキソウ、クロビイタヤの遺存種の観察などを行いました。第二部は昆虫学です。まず、『大繁栄を遂げた昆虫類~彼らの成功の秘密?~』との話題提供。そして、ショウジョウバエを材料にしての実習です。まず、光学顕微鏡で卵、幼虫、蛹、成虫の完全変態の各ステージの様子、幼虫から成虫への形態変化が蛹の中で行われている状況を実際に観察しました。そして、走査型電子顕微鏡により、変態の各ステージを詳細に観察。非常に盛り沢山な講座で休憩時間もほとんどないタイトなスケジュールでしたが、生徒たちは色々なシーンで目を輝かせていました。生徒たちは間違いなく「なにか」を得てくれたと思います。

構内林の散策

話題提供「大繁栄を遂げた昆虫類」

ショウジョウバエの変態を観察

ショウジョウバエを走査型電子顕微鏡で観察